このブログではお久しぶりです。橋本です。
フリーランスとして活動し始めたのが2016年の10月くらいなので丸3年が過ぎ、4年目に突入しました(…と言っても最初の頃は何をどうしていいか分からず迷走しまくっていたので、ちゃんと活動できるようになってきたのはここ最近のことです)。
2019年はいろいろな変化もあり、年の瀬でいい機会なので振り返りと来年へ向けた目標などを書き残しておこうと思います。
2019年の振り返り
今年は初の単行本である「会社員でぶどり」・続編の「会社員でぶどり2」の出版、そして来年発売となる「会社員でぶどり3」の執筆も終えることができました。ただ書籍の出版は自分の力ではなく編集さんや営業さんや書店員さんの力を借りまくっています。なのでまずは自分が主体的に作ったものを振り返ってみます。
今年つくったものたち・やったこと
- 毎日でぶどりの投稿・・・・354本(12月中に投稿予定のものも含め)
- 毎週でぶどり・・・・・・・34本(FANBOXで公開していたおまけ漫画)
- お仕事で描いたPR漫画・・・19本(お仕事の数としては5つ)
- 漫画「ばいるとうるる」・・104本(+イラスト54枚)
- YouTubeアニメ・・・・・・32本
- LINEスタンプ・・・・・・6セット
- イベント出展・・・・・・・2つ(デザインフェスタ・OSAKAアート&てづくりバザール)
他にも単発でいただいたお仕事も数点あるため正確ではないかもしれませんが、少なくとも4コマ以上の漫画を500本以上は描いたことになります。僕の漫画はキャラや背景が簡単で作画に時間を掛けるタイプではないからこそできたのかな…と思いますが、多作であることを選んだのでこのくらいは描かなきゃいけないかなと思います。今年いっぱいのお仕事もあるので来年描く漫画の本数は減りますが、その分もっと話の密度や絵のクオリティを上げていきたいです。
今年の制作面でよかったことの1つは、まず漫画の投稿を継続できたこと。10月途中から土曜日の更新をお休みし毎日更新は止めましたが、自分で決めた更新ペースは守り続けることができました。
そして2つ目は動画系のスキルがついてきたことです。After EffectsやPremiere Proは独学で大体の使い方を学んでいましたが、10月からは動画クリエイター育成スクールMOOCRESに週1,2回通わせてもらっています。
(多分)人生最大のバズを経験
毎日漫画を投稿していると、いわゆる「バズる」状態は何度も経験してきたのですが、この投稿だけは過去経験したことのない数字を上げることができました。
もしも残業と遅刻の捉え方が逆だったら… pic.twitter.com/LKTAG2fKe2
— 毎日でぶどり (@debu_dori) 2019年9月4日
17万RT・44万いいねは今後追いつくことは厳しいでしょう…
「バズったから良い!」というわけでもないと思うのですが、このツイートの後に出たイベントでは「遅刻と残業が逆の漫画を描いていましたよね」など、明らかに新しい人に届いた実感がありました。
手放すことを覚えた
2018年の後半はでぶどりをもっと更新しなきゃ!と思って毎日2本投稿したり、いただく仕事は条件も見ずにたくさん受けていた時期もありました。それはそれでアイデア出しなどで鍛えられた面もあったのですが、どうしても他のことに割く時間が減ってしまいます。そのため、クライアント様には申し訳ないのですがいくつかのお仕事や定期的に更新してきたものをいくつか年内で止める決断をさせていただきました。新しいことに片足を移動して新しい楽しみ方をしてもらためには今あるものを手放すことも大事だと思ったからです。
僕は結構、気になったらすぐ始めてしまう割に「必ず毎週○○を更新します」みたいに言ってしまうので、もう少し計画性を持って始めていこうと思います。
2019年の反省点
いいことがあると当然反省点も生まれてきます。むしろここからの方が来年の自分にとっては重要なので、反省点もしっかり振り返っていきたいと思います。
リアルの場で「知ってもらう」ための努力を怠っていた
今年はSNSを飛び出してリアルなイベントや交流会に行く機会もちらほらとあったのですが、ありがたいことにお会いする方が「自分や作品のことを知ってくれている状態」であることが多かったです。しかしその一方、自分や作品のことを知らない人に対して知ってもらう努力を怠っていた場面がありました。「でぶどりを毎日読んでます!」と言っていただくことに慣れてしまったために、でぶどりを知らない人に対して「僕はこういう作品を描いていて、狙いは…」などと説明することがなくなってしまっていました。
フォロワーさんの数が増えたことで「知ってもらう」ということに対してどこか満足してしまった自分がいたかもしれません。増える数字だけを見ていると忘れてしまいますが、1人の人に知ってもらったり好きになってもらうことはとんでもなく大変なことです。来年は「自分や作品のことを知らない人に出会う」ことは「新しい人に知ってもらうチャンス」と捉えて積極的に知ってもらおうと思います。
タスク・スケジュール管理に甘さがあった
もともとタスク管理がそこまで得意ではなく、騙し騙しやってきたのが今年の忙しくなった時期に悪い形で出てしまいました。幸い、深刻な遅れを出すことはなかったのですが、いくつか締め切りを過ぎてしまうものもあり迷惑をかけてしまいました。仕事の遅れは関係者に迷惑をかけることは当然ですが、フリーでやっていく上での信頼度を著しく毀損します。
年末にタスク管理のツールなどを見直したので、来年からはスケジュールのミスをゼロにします。
2020年の目標
脱「SNSの人」
僕はいま「クリエイター」としては技術力でも営業力でもなく「SNSのフォロワー数が多い人」という位置付けにいると思っていて、来年はそこから脱却することを目指してます。もちろんSNSへの投稿をやめるというわけではなく、むしろ今まで以上に一番を取りに行くぐらいの気持ちで頑張るつもりです。しかしSNSだけだとどうしても知ってもらう層に限界が出てくることと、SNSの浮沈に露出度が依存してしまいます。例えばTwitterやInstagramに代わるメディアが登場したときに露出が消えてしまうようでは意味がありません。
そこで来年はYouTubeやライブドアブログといった資産性の高いメディアをしっかり頑張っていこうと思います。「会社員でぶどり2」の感想ハガキを読んだときに「YouTubeで知った」という人が思いの外いて驚いたことがきっかけのひとつで、YouTubeの影響力のすごさを実感しました。
具体的にはYouTubeのチャンネル登録者数50万人を目指します。50万人は正直言うと無茶ですが「無理そうな目標を掲げているとそこにもたどり着けなくても距離としてはかなり進んでる」と受験のとき学んだので、SNSの総フォロワー数をYouTubeだけで越えるというのをひとつの目標としてみます。
毎日でぶどり地上波アニメ化
アニメ化自体は今のところは夢物語ですが「地上波のアニメを作ってもらえるくらい知名度と話のクオリティを上げる」という目標に近いです。僕がいま目標にしているのは「でぶどりを誰もが知るキャラクターにする」ことで、誰もが知るキャラクターをどこで知ったかと言えばテレビが多いと思うんです。
何よりでぶどりは作画のコストが低いのでお話しお待ちしております!
でぶどり以外のコンテンツを始める
でぶどり以外にも新しいキャラクターを作ります。いくつか構想があるように、会社員の鳥の世界だとどうしても伝えきれないものがあります。もう少し年齢層を下げたものやフォロワー数を上げるより、特定の層にしっかりと役立つものを考え中です。
来年から急に漫画を毎日投稿したりはしませんが、少しずつ構想を固めて来年には徐々に形にしていこうと思います(とか言ってるとやらなさそう)。