前向きに行動したくなる一冊『ポジティブ・ワード』




メンタリストDaiGoさんの著書『ポジティブ・ワード』を読みました。

DaiGoさんのTwitterで発信している中から43の言葉を厳選し、それぞれの言葉について

  1. 人間関係
  2. 恋愛
  3. 仕事・お金

という3つの軸で解説を加えた構成です。生きていく上で抱えるであろう色々な悩みに対しての答えが書かれています。主に実践的なノウハウではなく悩んだ時の指針として活用できる一冊です。

僕が印象的だった言葉とその解説をいくつか紹介してレビューとさせていただきます。

付き合いが悪いと言われても気にしないこと

誘われたから行く、断りきれないから参加する、といった人付き合いで浪費するような時間が自分の人生に残されているだろうか、と考えてみた方がいいでしょう。

アドラー心理学では、「すべての悩みは人間関係に帰結する」と言われるほど、人は他人の目を気にしがちです。せっかく誘ってもらっているのに断るのは気が引けると感じるもの。しかしそれでは他人の期待に応える生き方しかできません。

気が乗らない誘い・仕事を断るようにすると、自分にとってより価値あることをする時間ができます。

実際はなかなか難しいですが、付き合いのための付き合い・仕事には十分注意しようと思います。

 

過去のことは過去に置いてこよう

1万円をもらうよろこびと、1万円を失う悲しみでは、後者の方が大きい。これなども、人が過去を忘れられない理由の1つでしょう。

今お付き合いしている顧客、自分を認めてくれる相手を引き留めようとすると、どうしても妥協することが増えてしまいます。

人間は利得よりも損失のほうを大きく感じる」ことがプロスペクト理論という法則の中で明らかにされているそうです。人間関係でも刺激的な出会いがあることと一人の知り合いと縁を切ることでは、縁を切ることの方が重大に感じます。これが人が守りに入る理由です。

古いものを持ったままでは新しいものを手に入れられません。

 

あなたは大したことはない人間ではない

「自分は駄目だから」「バカだから」などと、まるで口癖のように自分を卑下してしまう人がいます。つい卑下してしまったときは、「努力を避けるためにこういう言葉を使ってしまったのではないか?」と考えてみてください。

自分を卑下することで言い訳にすることを『セルフ・ハンディキャッピング』と言うそう。「コミュ障だから‥」と言う人は「コミュニケーションがしたいけど苦手」ではなく「コミュニケーションできなくても自分が傷つかないように予防線を張っている」ケースが多いのです。

自分を低く言うクセがある人は「できなくても仕方ない」という思い込みがどんどん強くなってしまうのでまずは言葉を変えることが大事です。

 

人のせいにするのはやめて、自分の人生を生きよう

相手にどうしてもらいたいかではなく、自分がどうしたいか(相手に何をしてあげたいか)を考えるようにしましょう。

自分の人生を生きていない人が多いのはTwitterを見ていると感じます。この記事は大雪の日に書いており国交相から『不要不急の外出は控えるように』と通達が出ています。一方で「不要不急の外出は控えろって言われてるけど会社は出勤しろと言ってくる」「早めに帰らせろ」という趣旨のツイートが溢れています。

「政府が不要不急の外出は控えろって言ってるのに会社が休みにしてくれない!」じゃなくて一回でも今日は自宅で仕事させろって言えば何か変わるかもしれません。変わらない可能性が大きそうですが出社は危険と判断したなら最悪仮病で休むという選択肢もあります。そうじゃないと今後も、悪い意味で会社と人生を伴にすることになります。(学生さんなら分かりますが)

 

新しいことにチャレンジしないと無気力人間になる

同じことばかりしていると、この悪循環によって、ついには新しいことをすつ勇気がなくなってしまうのです。最終的には、何もやる気が起きない無気力な人間になってしまうでしょう。そうならないためには、1日1回はチャレンジするクセをつけましょう

毎日コツコツと同じことを続けるのは、やがて大きな積み重ねになります。小さな習慣という本の内容は僕も実践しています。同じことをずっとやり続けるのに加えて、意識的に普段やらない小さなチャレンジも行うようにすると確実に目標に近づくと語っています。

 

感想

こんな言葉が43個収録されており、どの言葉も自分に当てはまる部分がありました。元となる言葉自体は汎用的な書き方をしていますが「仕事」「人間関係」「恋愛」という3つのジャンルに分けて詳しく解説されており、きっとほとんどの人が抱えている悩みのどれかには刺さるはずです

DaiGoさんは専門知識をかなり持ってらっしゃると思いますが、難しい心理学の話でも専門用語は極力使わず書かれているのでスッと入ってきます。

僕の生活圏だけかもしれませんが、書店ではあまり見かけなかったのでさっさと読みたい場合はネット注文かKindleがおすすめです。

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